第210章 どいつもこいつも暴力的だ

神崎彩と水瀬遥人は顔を見合わせた。どうやら状況は芳しくないようだ。

焦れば焦るほど、事態は泥沼にはまっていく。

それでも、とにかく調べるしかなかった。少しでも手がかりがあれば、時間の節約になるはずだ。

防犯カメラの映像を確認したところ、幸いにも橘薫の姿を見つけることができた。彼女は画面の端をサッと横切り、すぐに姿を消していた。

これで彼女が確かにこのビルに立ち寄ったことは証明された。ただ、具体的に何階にいるのかまでは分からない。

高杉進介が口を開いた。

「こうなったら、一階ずつしらみつぶしに探すしかないな。手分けした方が早い」

「ダメだ!」

水瀬遥人は即座にその提案を却下した...

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