第218章 彼と取引したくない

神崎彩は首を横に振った。「彼がどうして知っているのか、私にも見当がつかないわ。でも、たぶん決定的な証拠じゃなくて、あくまで状況証拠の断片を見つけただけなんじゃないかしら」

橘薫は居ても立ってもいられなくなった。「だったら何をぐずぐずしてるのよ。さっさと彼に会いに行って聞き出しましょう。あいつの情報と私の情報を突き合わせれば、新しい手がかりが見つかるかもしれないじゃない」

事件に進展があった今、一分一秒だって惜しい。

神崎彩は慌てて彼女を引き止めた。「早まらないで。水瀬遥人がどう考えているかは別としても、これは元々私の問題なの。彼を巻き込みたくない」

橘薫は怪訝な顔をした。「彼と一線を...

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