第229章 また喧嘩した

神崎彩はスマートフォンを取り出し、短いメッセージを返した。

『了解』

すぐに近藤七海から好奇心丸出しの返信が届く。

『これから何するんですか? 教えてくれません?』

神崎彩はそれを既読スルーした。

否定はしない。今の彼女の気分は、最悪に近かった。

その時、橘薫から電話がかかってきた。「彩ちゃん、今日は定時で上がれそう?」

神崎彩は溜息交じりに答える。「……無理。どうかした?」

「九条蘭子に仕込んだ盗聴器付きのネックレスあるでしょ? あれ、九条莉奈が着けたのよ。で、今夜西園寺家で夕食会があるって。絶対何か収穫があるはずだから、早く帰って一緒に聞こうと思って」

「ああ、そういう...

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