第268章 全然誠実じゃない

「今日、農園にいた時に友人から小耳に挟んでね。君が興味を持ちそうな話だと思ったから、少し詳しく聞いてみたんだ」

 水瀬遥人はそう切り出した。

「水瀬さんのご友人って、どうしてそんなことまで知っているんですか?」

 神崎彩は思わず訊き返した。

(それに、なんでそこまで詳しいの?)

 水瀬遥人は口元に意味ありげな笑みを浮かべて彼女を見た。

「神崎さん、僕と知り合ってまだ日も浅いでしょう? 君の知らない友人が僕に何人かいたとしても、不思議なことではありませんよ」

 神崎彩は言葉に詰まり、顔を真っ赤にした。

 そういう意味で言ったわけではない。

 ただ、あまりにも話が出来すぎている...

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