第027章 大型修羅場

水瀬遥人はもったいぶることなく、理由を明かした。「あと数日で祖母の誕生日なんだ。プレゼントを選びに来たんだが、君に意見を聞きたくてね」

神崎彩はまさかそんな理由だとは思わず、目を丸くした。「お祖母様が何を好まれるか存じ上げませんし……私がお役に立てるとは思えませんが」

「構わない」

淡々としたその一言に、彩は呆気にとられた。

役に立たないと言っているのに、構わない?

では、一体何のために呼ばれたのか。

ただの置物として?

何か言おうとした矢先、ふと視界の端に見知った人影が映り込んだ。

西園寺蓮だ。

その傍らには、九条莉奈の姿もある。

ピンク色の愛らしいドレスを纏った莉奈は...

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