第271章 続けたいなら、別の条件が必要だ

水瀬遥人の身体が強張った。呼吸が乱れる。

彼は視線を落とし、腕の中の女を見つめた。普段はあんなに臆病なくせに、酒が入るとこうも大胆になるのか。

神崎彩は目を閉じたまま、アルコールの勢いに任せて欲望を解放していた。彼の方に手、身体……その動きは次第に奔放さを増していく。

次の瞬間、彼女のうなじが男の大きな掌に掬い上げられた。

間髪入れず、熱を帯びた唇と舌が、彼女の唇に重なる。

濃厚で、火傷しそうなほどの欲望が、彼女を芯から溶かしていくようだった。

一瞬、そのあまりの激しさに神崎彩は怯んだ。

彼は応える隙さえ与えず、命を削るかのように貪り、彼女の呼吸を奪い去る。

(この人、どうし...

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