第028章 神崎さんがいじめられた

会場中の人々が、次々とパドルを掲げる。

十分も経たないうちに、一冊の古びた古書の価格はすでに二億まで跳ね上がっていた。

会場にいる多くの者がその書を欲していたが、自身の資金力に限界を感じ、それ以上の入札を断念していく。

西園寺蓮がパドルを掲げた。

「四億」

近藤七海が彼に対抗し、さらに価格を釣り上げる。

「六億」

「十億!」

「十六億!」

もはや他の誰も口を挟むことなどできず、ただこの二人の独壇場を見守るしかなかった。

西園寺蓮は歯を食いしばり、一気に二十億まで提示した。

近藤七海はさらにその上を行く。

西園寺蓮も負けじと食らいつく。

神崎彩は、この二人の常軌を逸し...

ログインして続きを読む