第281章 私は同意しない

九条莉奈は、殴られた衝撃で頭が真っ白になっていた。

九条圭吾は極度の失望を宿した目で、実の妹を射抜くように睨みつけた。

「普段から我儘でやりたい放題なのは百歩譲って目をつぶるにしても、お前がこれまで家の名前にどれだけ泥を塗ってきたか分かっているのか? こっちがどれだけ尻拭いをしてきたと思ってるんだ。

自分一人で問題を起こすだけならまだしも、母さんまで巻き込むとは何事だ。

今や母さんはお前の共犯者だぞ。刑事責任を問われることの意味が分かっているのか? いい歳した母親を、お前は刑務所まで道連れにする気か!」

殴られた上に怒鳴りつけられ、九条莉奈は耐えきれないほどの理不尽さを感じていた。...

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