第350章 彼らに何の資格が?

しかし、柚月悟は凡人ではなかった。彼には強靭な意志の力があったのだ。

あるいは、妻と娘を救い出すために、そうした強靭な意志を持たざるを得なかったと言うべきか。

彼は全身を苛む激痛を必死に堪え、身を挺して妻と娘を護り抜いた。

四人の忠誠を誓った護衛も間一髪で駆けつけ、彼らを救い出した。

だが、西園寺健一と九条興産はすでに伏兵を配置していた。いかに柚月悟が四人の凄腕の護衛に守られていようとも、到底太刀打ちできる状況ではなかった。

加えて、柚月悟の体内で猛毒が徐々に牙を剥き始め、彼は次第に力を失っていった。

三人の護衛は次々と殿を務め、皆無残な最期を遂げた。

最後に残った神坂博ただ一...

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