第361章 まだキスし足りないの?

神崎彩がさらに問い詰めようとしたその時、車が静かに停車した。

窓の外へ視線を向けると、すでにスターダスト・レジデンスの地下駐車場に到着していた。

水瀬遥人が近藤七海に声をかける。「君はもう帰っていい」

「はい」

近藤七海は車を降り、足早に立ち去った。

車内に残されたのは、水瀬遥人と神崎彩の二人だけとなった。

彼がすぐに降りる気配を見せないため、神崎彩もそのままシートに留まった。

彼女の頭の中には、まだ先ほどの疑問が渦巻いていた。

沈黙を破ったのは水瀬遥人だった。「もし君が独立を考えているなら、そのビジネスセンスを生かして投資銀行をやるのが一番理にかなっている。だから、まずは俺...

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