第367章 俺を彼氏だと思ってる?

「彼女への落とし前はきっちりつけてやる。降格だ」

水瀬遥人は冷ややかに笑い捨てた。

「承知いたしました。車を降り次第、人事部に通達を出させます」

近藤七海はそう答えたものの、それ以上は何も言えなかった。内心、冷や汗をかいている。

天音雫が神崎彩に二、三言口出しして機嫌を損ねさせただけで、水瀬社長は降格処分を下すというのか。

あまりにも容赦がない。

おまけに天音雫はただの社員ではない。水瀬家の四女であり、水瀬遥人の義妹、そして広住素子が見込んだ嫁候補なのだ。

普段からプライドの高い天音雫が、精神的に耐えられるはずがない。

だが考えてみれば自業自得だ。わざわざ神崎彩に突っかかって...

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