第388章 情熱が一触即発

神崎彩は、あの整った顔が覆いかぶさってくるのを見て、びくりと身体を震わせた。

周りに誰もいない。しかも密閉された空間だ。

彼女は彼のネクタイを掴み、引き寄せるようにしてキスに応えた。

火がついたみたいに、熱が一気に燃え広がる。

水瀬遥人は彼女を抱き上げ、窓際のカウンターへと乗せた。

唇と舌が絡み合う。

神崎彩は堪えきれずに彼の首に腕を回し、しなやかな腰を擦り寄せた。

水瀬遥人は、まるで彼女を自分の身体の中へ押し込もうとするみたいに、強く引き寄せる。

彼女の指先が、彼の胸元のボタンに触れた。

一つ、二つ……。

外れた。

――その瞬間だった。

ドアの向こうで、突然コンコン...

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