第39章 狂犬お嬢様

第11章

どうせ顔も見たくない。

西園寺蓮はそれ以上何も言わず、立ち去った。

神崎彩もベッドから起き上がり、上着を羽織ると、病室の窓を開け放って新鮮な空気を呼び込んだ。

午後になり、宮本エレナからメッセージが届く。

三人だけの「女子会グループLINE」で、彼女は彩へメンションを飛ばしていた。

宮本エレナ:【ハニー、夜は何が食べたい? お姉様が持って行ってあげる】

神崎彩は微かに相好を崩し、返信した。

神崎彩:【橘弁護士の手作り肉まんが食べたい】

橘薫が即座に反応する。

橘薫:【うちの橘家秘伝の味は格別だからな。待ってろ、帰って包んでやる。好きなだけ食え】

宮本エレナ:【...

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