第398章 抗戦を最後まで貫く決意

天音雫は目を真っ赤にして、口ごもりながら呼んだ。

「おばちゃん……」

けれど広住素子には、もう打つ手がなかった。

この選択を飲まなければ、遥人は本当に神崎彩を家へ連れてくる。

そうなってから止めようとしても、もっと厄介になるだけだ。

それどころか、遥人は最初からそれを狙って、録音なんて用意し、彼女を駆け引きで追い詰めたのだとさえ確信できた。

水瀬遥人は小さくうなずく。

「いいよ」

それから天音雫に向けて言い放った。

「明日の朝、田中さんが荷物を届ける。もし明日になっても出ていかなかったら——」

視線が広住素子へ移る。

「それは母さんが約束を破ったってことだ。その時は、強...

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