第402章 誰もが君の水瀬社長みたいにそんなに良いと思ったのか?

神崎彩は、久しぶりにぐっすり眠れた。夜9時から翌朝7時まで。

もう、寝だめってくらい寝た。

寝室を出ると、キッチンにはまたあの明るくて上品な後ろ姿がある。

水瀬遥人が、彼女の朝食を作っていた。

その光景だけで、胸の奥を温かいものがすっと撫でていく。

たぶん――彼がここにいるからだ。いつもなら少しの物音で目が覚めるのに、今日は10時間、途中で一度も起きなかった。

軽く身支度を整えて、ダイニングへ。

出来上がった朝食がテーブルに並ぶ。

水瀬遥人は彼女の隣に腰を下ろし、ちらりと見て言った。

「神崎彩、そんなに寝るのが好きなのか?」

「うん」

……からかってる?

それとも昨夜...

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