第410章 あなたの想像以上に恐ろしい

中山さんのひと言で、皆もすぐに腑に落ちた。つまり、このタロウ奥様っていうのは――タロウ牌を“回す側”の人間ってわけだ。

神崎彩、橘薫、栄沢幸子。三人は示し合わせたわけでもないのに、同時に橘先生のほうへ視線を投げた。

橘弁護士と、やってることが同じじゃない。

橘薫は別に気まずそうにもせず、むしろ堂々と、彼女たちの含み笑いの視線を受け止めた。

「そう、詐欺よ。あとは――どっちの腕が上か、ってだけ」

その前方で、タロウ奥様が見下ろすように一歩、また一歩と進む。ゆっくりと、広住素子のほうへ。

広住素子の心臓は、もう限界だった。黒い仮面の女が近づいてくるだけで、背筋が凍る。叫びたい。助けて...

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