第416章 彼女と母親が同時に水に落ちたら、先に誰を助ける?

一方――。

高杉進介は病院を出るなり、文字どおり飛ぶようにしてクラブへ向かった。

神崎彩へ電話。出ない。

橘薫へ電話。出ない。

最後に栄沢幸子、宮本エレナへもかけたが、全員つながらない。

焦りで胸が焼ける。庭園を駆け回り、目を凝らして探したが、神崎彩たちの姿はどこにもなかった。

宴会場にも飛び込み、表も裏も、隅から隅までひっくり返す勢いで探す。もう少しでクラブごと解体するところだったのに、それでも見つからない。

――どうなってるんだよ……!

そう思った矢先、神崎彩からメッセージが届いた。

【もう家に着いたよ】

ただの、何の変哲もない一文。

文面だけなら、問題なんてどこに...

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