第433章 神崎さん、手伝ってください

神崎彩は、水瀬遥人に対して、ここ数日ほど露骨に冷たくはしなくなっていた。

遥人の眉間にこびりついていた陰りも、いくらか薄れた気がする。

彼に接する部下たちの、あの「地雷を踏んだら終わり」みたいな怯え方も、前ほどではなくなった。

――皆にとって、久しぶりに晴れやかな一日。

とはいえ、仕事が軽くなるわけじゃない。

支社に着くや否や、空気は一気に張り詰めた。

水瀬遥人は会議に出るか、支配人から報告を受けるか、あるいは本社の上層と連絡を取るか。休む間もなく動き続ける。

近藤七海は彼の後ろに張り付いて、補佐役をこなした。

神崎彩は資産の棚卸しと財務のチェックへ。

忙しくしていれば、余...

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