第440章 終末が訪れる感じ

エリスは彼女の不安を見て取ると、そっと神崎彩の肩に頭を預け、やわらかな声で慰めた。

「神崎彩、心配しなくていいよ。ダイスが遥人くんにずっと付き添ってる。何も起きない」

神崎彩の胸が、どくんと跳ねた。……ダイスが、ずっと?

水瀬遥人を見た途端、目をぎらつかせるあの男の顔が浮かぶ。嫌な予感が背中を撫で、かえって不安が増してしまう。

けれど、ダイスの父親は公爵で、ロンドンでも名の通った人物だという。そういう意味では、彼が一緒にいるのは確かに「効く」。

――なら、付いて行かせる。安全が最優先。

エリスは水瀬遥人とダイスの話題を深追いせず、今度は神崎彩の方へ意識を向けた。

「ねえ神崎彩、...

ログインして続きを読む