第462章 神崎彩だけ

彼女は、あの緑のドレスの娘を見つけるのは簡単だと思っていた。中山さんを捕まえて、ひと言聞けば済む話だと。

 ところが、当の中山さんが行方をくらましていた。しかも、あの夜の監視カメラ映像まで何者かに壊されていたのだ。

 仕方なく、彼女はあの夜の舞踏会に出席していた夫人や令嬢たちに一人ずつ連絡を取り、緑のドレスの娘の行方を探り始めた。

 だが、もう何日も経つというのに、本物は見つからず、偽物ばかりがわんさか集まってくる。

 手がかりは、ひとつもない。

 そのせいで彼女はすっかり気が滅入ってしまい、このところは食事さえ喉を通らなかった。

 その一方で、夫も娘たちも息子たちも、実にうまそ...

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