第047章 レンお兄様、結婚しましょう

その頃、西園寺蓮はまだ病院で九条莉奈に付き添っており、事の次第を知る由もなかった。

西園寺家と九条家の面々もまた、九条邸に集まって祝杯を挙げており、外部の騒ぎなど露知らずといった様子だ。

九条蘭子はグラスを掲げ、西園寺百合子に媚びるような笑みを向けた。

「百合子さん、この度は本当にお世話になりました。あたくしが直談判に行った時なんて、あの小娘、あたくしや主人のことなど眼中にないといった態度でしたのよ」

九条蘭子の言う主人とは、莉奈の父、興産のことだ。

蘭子はさらに続けた。

「やはり百合子さんのお力は偉大ですわ。あなたが動かれた途端、あのクズ女も大人しくなりましたもの。

以前はあ...

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