第506章 必ず君を迎えに来る

神崎彩は水瀬遥人の背から降りると、そのまま屋根裏部屋へ向かった。

遥人は彼女の後ろ姿を見つめた。胸の内が穏やかではないことくらい、分かっている。

それでも、あまりにも静かだった。

きっと彼女の中では、もう結論が出ているのだろう。どんな時だって、彼は結局、母親を選ぶのだと。

遥人は足早に追いつき、彼女の腕を掴んだ。

「神崎彩、まだ話は終わってない」

彩は足を止めたが、振り返らない。

まだ終わっていない?

何を話すつもりなのだろう。

彼はもう、選んだはずだ。

それとも、またうまく言いくるめて、機嫌を取って、次も同じように母親を選ぶつもりなのか。

そもそも彼女は、一度だって自...

ログインして続きを読む