第51章 衝撃の特大スクープ

近藤七海は一瞬きょとんとしたが、すぐにボスが言ったのが取締役会の開始時間のことだと理解した。

彼は慌てて腕時計に目を落とした。「あと五分あります」

「まだ時間前だ。何を焦っている」

その一言で、近藤七海が喉まで出かかっていた言葉はすべて封じ込められた。

五分後、水瀬遥人は時間通りに会議室に現れた。

中山洋二は恨めしげな視線を水瀬遥人に送っている。

水瀬遥人は片手を広げ、全員に対して「どうぞ」と促すような仕草を見せた。「言いたいことがある方は、どうぞご自由に」

すると、役員たちは口々に話し始めた。

水瀬遥人の立場を憚って言葉遣いこそ丁寧だったが、その行間には明らかな詰問の意図が...

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