第558章 大型ドラマ現場

全員が、入口のほうへ視線を向けた――

そこに立っていたのは、西園寺蓮と、その母・西園寺百合子だった。

西園寺蓮は、もう下で待っていられなかった。山へ上がろうとした、その矢先に西園寺百合子が現れたのだ。

百合子はどうしても、彼が神崎彩についてここへ来た理由を問いただしたがった。

説明している時間はない。結局、彼は母を連れて一緒に上がってきた。

母子はそれぞれ腹に抱えるものがあり、子どもの件についても、いまは互いに切り出さないままだった。

そして百合子は、扉をくぐった瞬間、これほどの人数がいるとは思っていなかった。

彼女は以前、舞踏会で広住素子と淵本直紀に会っている。だがその時は互...

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