第69章 痛くした?

「その後、あんたの熱が下がったタイミングでちょうど夜が明けてね。近藤七海が橘薫に電話して、ドアを開けに来てもらったのよ。私は昨夜、橘薫と一緒に寝てたから、二人で上がってきたってわけ」

「橘薫は?」

神崎彩は辺りを見回したが、橘薫の姿はどこにもなかった。

宮本エレナは奇妙なものを見るような目で彼女を見つめた。

「あんた、まさか昨夜のこと本当に覚えてないの? あんたは昨日、西園寺蓮と西園寺百合子、それから九条莉奈の三人を全員、留置場にぶち込んだのよ。あの二つの家が雇ってる弁護士たちが保釈させようと動くのは目に見えてるから、橘薫は早めに向かったってわけ。

あいつら、あんたにあんな真似をし...

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