第101章 離婚協議書を修正する

冷たい床に擦れた掌が、ひりひりと焼けるように痛む。足首も、膝も、ずきずきしていた。

江口式は歯を食いしばり、真っ先に立ち上がる。冷えた目で、真正面から迎え撃った。

江口馨は、もともと江口式の頬を張るつもりだった。

けれど江口式の瞳に宿る氷のような気配に触れた瞬間、江口馨の指先が反射的に震える。

――自分が、江口式を怖がった?

そう気づいた途端、羞恥と苛立ちが一気に噴き上がり、江口馨は結局、勢いよく平手を振り抜いた。

だが江口式はその手首を確実に掴み、力任せに振り払う。

「人に見られても平気なら、こっちだってここで、もう一回やり合ってもいい」

江口馨はよろめいて、二歩ほど後ろへ...

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