第109章 話し合おう

古川承一が尋ねた。

「江口式、試してみるか?」

――やりたい。

江口式の胸には、答えが一瞬で落ちた。

「先輩、頑張ります」

生きるために。

もう二度と、先生を失望させないために。

「うん」

古川承一は少しも意外そうにしなかった。声に、ふっと笑みが混じる。

江口式が仕事へ戻ると決めた以上、学業だってもっと先へ進みたいに決まっている。彼にはそう見えていた。

「先生は口が悪いだけだ。ずっとおまえのこと、気にしてるのはわかる。来週のロボット業界協会の年次サミット、先生も出る。そこでちゃんと謝れ。案外、許してくれるかもしれない」

「そんな急に? 今まで聞いてませんでした」

ああ...

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