第110章 じゃあ跪いて、俺に謝れ

翌日、江口式は改めて後藤由紀に「もう病院に付き添わなくていい」と言った。

後藤由紀はメッセージを返すとスマホをしまい、あっさり頷いた。

――あれ?

江口式は、どこか引っかかるものを覚えた。けれど深く考えないまま、その日は病院のベッドで一日を過ごした。

翌日、点滴を終えると、江口式はそのまま会社へ向かった。

オフィスに足を踏み入れた瞬間、彼女はようやく知る。昨日、後藤由紀が病院を出たあと何をしていたのかを。

江口式の執務室は広い。そこに後藤由紀が手配したのは、パーテーションで区切った小さな部屋だった。中には、ふかふかの寝心地のいい簡易ベッド。

「先生が毎日点滴って言ってるでしょ。...

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