第131章 離婚

江口式が「自分が死のうが生きようが、あなたには関係ない」と言うのなら――江口式がどうなろうと、父親である自分にも関係ない。そういう話になる。

もっとも、今はそれどころじゃない。先に片づけるべき、差し迫った用がある。

江口信年は弁護士に電話を入れ、自宅へ来るよう手配した。

使用人は顔色を失い、びくびくしながら出てきて片づけを始める。

江口信年は二階へ上がり、吉田詩乃のジュエリーボックスをひっくり返した。探し当てたのは、あの指輪。

弁護士が到着するころには、リビングはすっかり元通りになっていた。江口信年も着替えを済ませ、階下のソファにどっしり腰を下ろしている。

弁護士は向かいに座り、...

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