第149章 本当に俺の?

林田景司がもう一度かけ直すと、今度はつながった。

出たのは男の声だった。

「もしもし。あなたは、この携帯の持ち主とどういうご関係ですか?」

林田景司は唇をきゅっと結び、答えられない。

自分でもわからなかった。いま、江口式と自分は――いったい何なのか。

受話器の向こうの男が続ける。

「持ち主は交通事故に遭って病院へ搬送されました。携帯は交番で預かっています」

「すぐ行く」

通話を切ると、林田景司は助手席の秘書に住所を告げた。

車が動き出した、その直後――。

建物の中から林田秋実が駆け出してくる。彼女は自分の車に飛び乗るなり、専属運転手を急かした。

「早く! 兄さんの車、追...

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