第41章 ひざまずいて謝罪?

吉田詩乃は出なかった。

江口式はすぐさま、江口信年にかけ直す。

受話器の向こうで、江口信年は怒鳴り散らした。夢を邪魔された、と。

静まり返った病院の廊下。江口式の冷えた声が、夜気に沈んでいく。

「江口信年。明日、吉田詩乃を連れて来て。うちの祖母に、跪いて謝らせて」

「できないなら――保坂家に言う。三年前、あなたがいったい何をやったのか」

「それから保坂臣に、私がどうして林田景司に嫁いだのかも」

耳の奥がきんと痛むほどの怒声が返ってきた。

「おまえ、何を言ってる! ふざけるな、勝手なことを……! そんな口を利くなら、おまえの母親が作ったリゾート、全部ぶっ壊してやる!」

「信年...

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