第42章 保坂臣と復縁するなら

離婚の手続きは、予定通り進められる。

江口式は、外祖父の病気を理由にしてまで林田景司を縛りつける気はなかった。

必要なのは、林田景司に離婚の事実をしばらく伏せてもらうこと。そして一、二か月に一度でいいから、彼女と一緒に外祖父と外祖母のもとへ顔を出して、二人を安心させること。

外祖父母も、林田景司が忙しいのは承知している。頻繁に見舞いに来いなどとは言わないだろう。

それくらいの頼みなら、江口式としても無理を言っているつもりはなかった。

けれど――林田景司が自分に薬を盛らせた、その非情さを思い出した途端、胸の底がすうっと冷えて、途端に自信が揺らぐ。

あれこれ考えた末、これはやはり夏川...

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