第98章 長島さんは解雇する

「薬を取ってくる」

そう言いながら、林田景司は武井鳴の手から処方箋をひったくるように抜き取り、くるりと踵を返して外へ出た。

江口式も古川承一も特に異議を唱えない。まるで、林田景司がそうするのが当然だと言わんばかりだ。

武井鳴は眉をわずかに上げる。

――やっぱり。

江口式と林田景司の関係は、絶対にただ事じゃない。

古川承一が心配そうに尋ねた。

「動きづらいのに、世話してくれる人もいないだろ。どうするんだ?」

「大丈夫。明日には少しはマシになってると思う」

この程度の怪我、江口式は深刻に受け止めていない。

だが古川承一は違った。

「靭帯は、ちゃんと治さないと後が残る。ちょう...

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