第126章

夕飯を食べ終えたのは七時半だった。

竹内結菜は自分から食器を片づけ、キッチンで二十分ほど動き回って、皿も鍋もシンクも、何もかもをぴかぴかに磨き上げた。

キッチンから出てきたときにはエプロンも外していて、リビングの端に立ったまま、時間を確かめるようにちらりと目線を落とす。

「……あの、早希。もう遅いし、私、そろそろ帰るね」

声はふわりと軽いのに、手だけは無意識に、ふくらんだお腹へ添えられていた。

香椎早希はソファに腰を下ろし、リモコンでチャンネルを回している。

すぐには返事をしない。

けれど視界の端で、雲雀京介の反応を拾っていた。

雲雀京介は反対側のソファで書類に目を落としてい...

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