第15章

いっさい手加減のない庇い立てに――雲雀京介の心は、すっかり撫でられていた。

八神煉を見るその目には、勝者の誇示がうっすらと浮かぶ。

けれど八神煉は雲雀京介に視線を返さず、合わせるようにグラスを軽く掲げた。

「なるほど。こちらこそ、出過ぎた真似をしました」

一拍置き、ゆったりと言葉を継ぐ。

「雲雀社長が先ほど竹内さんとの関係を急いで否定されたのも、確かに雲雀奥さまのお気持ちを落ち着かせるため――それだけだったのですね。竹内さんへのご配慮を、私が勘違いしておりました」

「雲雀奥さまのおっしゃる通り、夫婦のやり取りに外野が口を挟むべきではありませんね」

香椎早希の言葉に寄り添うようで...

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