第151章

宴が終わってからというもの、雲雀京介は毎日、朝早く家を出て夜遅く戻るようになった。

玄関をくぐるなり書斎へ逃げ込み、食事の時間さえ香椎早希とわざとずらす。

八神煉の、あの含みのある一言――案の定、雲雀嘉悠はそれを盾に取締役会で噛みついてきた。

もともと中立だった取締役が三人、土壇場で寝返り、会議は二日続けて火を噴いた。焦げつくような空気の中、京介はひたすら神経を削られる。

雲雀嘉悠に正面からぶつかる勇気はない。まして香椎早希に八つ当たりなど、できるはずもない。

だから怒りは喉の奥へ押し込み、早希に会えば会うほど、むしろ以前より丁寧に振る舞った。

ただ、その丁寧さの奥に潜む警戒と距...

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