第152章

香椎早希が匿名の宅配便を投函した、その翌日。雲雀グループの月例取締役会が開かれた。

荷物が雲雀嘉悠の執務室に届いたのは、朝9時きっかり。中身は高精細の写真が9枚だけ。

それに、竹内結菜の妊婦健診票のコピーが1枚。そこには妊娠週数と、雲雀京介名義の振込履歴がはっきりと印字されていた。

雲雀嘉悠は写真を指で挟んだまま、3分ほど無言で眺める。やがて口元に、氷のような笑みが浮かんだ。

書類一式を無造作にブリーフケースへ押し込み、立ち上がる。

――この日を、どれだけ待ったことか。

取締役会は10時に定刻どおり開始された。

議長席には雲雀京介。平静を装いながら、先月の業績を淡々と報告してい...

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