第161章

雲雀グループ本社、最上階の会議室。

長い会議卓の両側には役員がずらりと並び、空気は糸を張ったように張り詰めていた。

雲雀京介は議長席に座り、無意識に万年筆を指先で転がしている。

目の前の資料は何度もめくられているのに、文字がまるで頭に入ってこない。

視線は何度も扉へ――焦りが隠せない。

昨夜、香椎早希から「八神煉が明日の取締役会に出る」と告げられた瞬間、嫌な予感がした。

だが彼女は淡々と、「西区プロジェクトの協力先です。会議に参加する権利があります」と言うだけ。

反論の糸口が、どこにもない。

雲雀京介の向かいには雲雀嘉悠。

きっちりと仕立てられたグレーのスーツ、口元には薄い...

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