第183章

雲雀グループ、会議室。

スクリーンには四半期の財務報告が映し出され、雲雀京介は上座に腰を据えたまま、指先で机を――トン、トンと気のない調子で叩いていた。

ここ最近、会社のことで頭が痛い。取締役会の連中は風向きを窺うばかりで、笑顔こそ丁寧だが、かつてのように彼に追随する気配はない。

眉間を揉み、口を開こうとした、そのとき。

会議室の扉が、すっと細く開いた。

秘書が早足で入ってくる。額には薄い汗。雲雀京介の耳元へ身をかがめ、低い声で囁いた。

「雲雀社長。写真を一件、差し止めました。大奥様のほうが、ネットに流すよう手配していたものです」

雲雀京介の指が、ぴたりと止まる。

「……写真...

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