第43章

リビングのテレビでは、司会者がまだ興奮を抑えきれない声で、八神グループの「予想外の勝利」について分析を続けていた。

香椎早希はリモコンを手に取り、電源を落とす。

ぱたり、と音が止む。

部屋に静けさが戻ったところで、彼女はスマホを取り上げ、別のアプリを開いた。

ほとんど同じタイミングで――福田事務所と組んだコラボのデザインラインが、正式に販売開始。

ネットの反応は、想定よりずっと荒々しかった。

数日前の「雇われた犯人による傷害騒ぎ」は、雲雀京介が力ずくで抑え込んだ。

けれど香椎早希という名前だけは、確実に世間の目に焼き付いてしまった。

人々はその存在に好奇心を抱く。

雲雀奥さ...

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