第58章

雲雀京介は考えれば考えるほど、胸の奥がざわついて苛立っていった。

だからいっそリビングのソファにどさりと腰を下ろし、テレビをつける。チャンネルを、意味もなく次々と切り替えた。

画面がふと海外ニュースに切り替わった瞬間、指先がぴたりと止まる。

スクリーンの中で、香椎早希が深いモスグリーンのベルベットドレスをまとい、授賞台に立っていた。

ライトを浴びた彼女は、まるで内側から光っているみたいで。

少しだけ首を傾け、隣の誰かに何か囁く。口元には、柔らかな笑み。

そして、その隣に立っていたのは――福田栄一だった。

ふたりの距離は、隙間なんて最初から存在しないかのように近い。

雲雀京介は...

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