第7章

「……早希」

雲雀京介はわずかに眉をひそめ、気づかれないほど自然に竹内結菜から距離を取った。

馴れた手つきで早希の手首を取ろうとしたが、香椎早希はすっと身をひねってかわす。

「妬いた?」

「母さん、この数日ちょっと具合が悪くてさ。俺が連れてきたんだ。ちょうど結菜に会ったから、そのまま一緒に付き添ってもらってた」

「君が、そんなのと張り合う必要ある?」

「そうだったの。じゃあ、結菜も付き添いお疲れさま」

さっきまで自分のそばにいた男が、香椎早希のたったひと言で離れていく。竹内結菜はそれを見て、腹の底が煮えくり返るほど憎かった。

自分は雲雀京介の子を身ごもっている。

それなのに...

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