第6章 皇位認定祭典

学園議事ホール内。八人が長テーブルを囲んでいた。

「今回の遺跡探索で、皆、何か重要な発見はあったかね?」院長エドウィンの威厳ある声がホール内に響き渡る。

明智秋子は密かに、向かいに座る明智冬音へと視線をやった。

「私たちは……血統認証に関する古代の手がかりをいくつか見つけました」

秋子はかろうじて言葉を絞り出し、その声は微かに震えていた。

冬音はゆっくりと顔を上げ、無邪気な笑みを口元に浮かべた。

「ええ、あの遺跡は本当に不思議でしたわ……まるで生まれ変わったみたい」

秋子は、冬音の瞳に一瞬よぎった陰りを鋭く捉えた。

院長は満足げに頷く。

「よろしい。では今こそ、実...

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