第122章

深夜。主寝室の大きなベッドの上。

真琴はもう眠っていた。たぶん――吐き出すだけ吐き出したせいで、呼吸がやけに重い。

隣に横たわる絵里奈は、まるで眠れなかった。身体は疲れ切っていて、あちこちが痛むのに、頭だけが異様に冴えている。

そっと身を横にし、月明かりを頼りに、隣の大きな男の横顔を見つめた。

眠っているときだけ、真琴はあの恐ろしい刺々しさを引っ込める。ほんの少し――記憶の中の少年の面影が戻る。

「……ごめんなさい」

絵里奈は指先を伸ばし、彼の眉間の上で止めた。触れられない。触れてはいけない気がした。

心の中で、何度も何度も謝る。

怒らせてごめんなさい。

ちゃんと、あなたの...

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