第136章

コンクール会場。絵里奈はびしょ濡れになった画用紙を握りしめ、絶望の底に沈んでいた。

――これで、終わりなの?

これは、お姉ちゃんの願いなのに……。

審査員が絵里奈の棄権を宣言しようとした、その瞬間だった。未亜と莉々が得意げに視線を交わした矢先、展示ホールの固く閉ざされていた大扉が、乱暴に押し開けられる。

バンッ!

爆ぜるような音が空気を叩き、ホールから音が消えた。

黒いスーツのボディーガードが二列になって雪崩れ込み、瞬く間に出入口を封鎖する。

小野彰が大股で入ってきた。背後には狩野グループの精鋭法務チーム。

無表情のまま、一直線に48番の操作卓へ向かう。

未亜が状況を飲み込...

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