第18章

「つまんねえ」

真琴は立ち上がると、あの影から無理やり視線を引き剥がし、席にいる三人の客へ引きつった笑みを向けた。

「今夜お招きしたのは、城南の開発案件の協業について話すためです。あれは狩野グループの来年の重点で……」

早口だった。何かを誤魔化すみたいに。

蓮花と剛志が顔を見合わせ、肩をすくめる。

誰の目にも明らかだ。真琴の心は商談にない。

数秒おきに、勝手に泳ぐ視線がスクリーンの隅――小さく、弱々しい影を追ってしまう。

「目を離すな」

書類を取るふりで背を向けた隙に、真琴は傍らのボディーガードへ低く命じた。声が張り詰めている。

「息があるうちは、絶対に手を出すな」

「で...

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