第51章

人だかりの中心で、瑠璃はダイヤをふんだんに散りばめた白のマーメイドドレスを纏い、真琴の腕に絡みついて、眩しいほど華やかに笑っていた。

狩野夫妻と冬月夫妻がその周りを囲み、誰の顔にも幸福と誇らしさが浮かんでいる。

――なんて、完璧な家族。

絵里奈は壁際の陰に立ったまま、背を向けて去ろうとする。だが、ひやりとした視線が肌を刺し、足が止まった。

瑠璃に見つかった。

瑠璃は真琴の耳元へ何か囁き、裾をつまみ上げると、驚いたふりをした笑顔のままこちらへ歩いてくる。

「絵里奈! 本当に来てくれたの!」

瑠璃は親しげに手を広げ、抱きしめようとする。

「まだ私のこと怒ってるんじゃないかって……...

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