第107章 私が手伝える

伊原綾音はスマホを手に取り、澄川琉生からのメッセージだとわかると、ひと言だけ返した。

「やだ」

十数秒後、すぐに返信が来る。

「眠れる?」

伊原綾音は思わず笑ってしまった。

それから、適当に一文を打つ。

「もう寝る」

すると向こうはそれきり返してこない。伊原綾音はほっと息をついてスマホを置き、灯りを消して眠りについた。

杏ちゃんが体調を崩したので、本当は休みを取って付き添いたかった。けれど今日は現場に出なければならず、この予定だけは動かせない。仕方なく高村さんに見てもらい、用事が済み次第すぐ戻ることにした。

澄川奏斗も杏ちゃんの看病で休みを取り、幼稚園にも行きたがらない。し...

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