第132章 自業自得

澄川琉生が雲峰に手を入れると言った、その一週間のうちに、雲峰にまつわる醜聞が次々と表沙汰になった。賄賂、プロジェクトを利用した資金洗浄――そんな話ばかりだ。

関係当局が乗り込み、北野隆也は再び拘束されて取り調べを受けることになった。

伊原綾音はというと、毎日美術館の件で手一杯だった。着工日もすでに確定していて、着工前に片づけるべきことが山ほどある。ほかの出来事に気を回す余裕など、ほとんどない。

だからその話を耳にしたとき、どこか遠い世界の出来事みたいに感じた。北野隆也が裏でそんなことまでしていたのか――そう思うと、結局は自業自得だとしか言いようがない。

澄川琉生のほうも毎日忙しい。南...

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