第17章 関係

「こんな朝っぱらから何の用だ?」電話に出るなり、石田海の怒鳴り声が飛んできた。

「石田社長、申し訳ありません。北野隆也です。どうしても急ぎの件がありまして、お時間を頂戴しました」

「なんだ、北野社長か。朝イチで慌てて電話してくるってことは、賠償金でも振り込んだのか?」石田海がからかうように言う。

澄川琉生に示唆されて以来、石田海は伊原綾音が締め出された直後、雲峰に違約金を要求していた。

「違約金の件は……この危機を乗り切ったら、必ずお支払いします。ですから今は、どうかお力をお貸しください」

「力って、何をしろって?」

「場を用意します。石田社長から澄川社長に、出席の口添えをお願い...

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